二回戦(BEST16)

ルール

 

●8小節2本

●先攻にビート選択権なし。ビートはDJ SOUMA、DJ YUKIJIRUSHIが担当し、1つのビートで4試合続ける。

●延長戦はDJ RYUが担当

 

 

第1試合 R指定 vs Kowree

「昨年はお疲れ様”ジャイアントキリング”、だけどお前のラップ”大半がリリック”」とkowreeに対してラップし出したR指定がペースを握る。kowreeも後攻「お前100万を音源に役立てるとかいいながらアルバム出してねぇじゃねぇか!」とR指定としても痛い部分をしっかりと刺す。しかし「アルバムはもう出来てるから安心してくれ。来年チェックしてくれ」とのアンサーでこの音源ディスも余り決まり手にはならず、逆にR指定の着地のバースがスムーズかつがっちり踏んで、大歓声で返した。これは是非DVDで観てみてほしい。

「今年出すことに意味があったんだぞ」と反論するkowreeだったが、逆に自分の持ち味の相手を殺す連続ライムのスイッチを入れられずに昨年王者に敗北。

それでも実力的にはR指定を脅かす存在の1人ではあった。彼の2013年リリースしたアルバムも是非チェックしてほしい。

 
R指定の勝利。
 
 

第2試合 GIL vs 紅桜

正統派の押韻スタイルで戦うGILが更に集中力を高める。

「お前のやばさは”認めるが”、今日は正統派が心を”射止めるさ”」

「俺は”滑りしらず”、お前を酔わす まるで”スピリタス”!」というラインをあの佇まいでタイトにはめられ、フローにも変化をつけてラップしてくるもんだから、一回戦であれだけインパクト残せた紅桜も、ここでは巻き返せず。GIL二回戦突破。

 
SPインタビューで2011年本戦後、晋平太とNAIKA MCにUMB裏話を聞いてみたところ、紅桜の話が大量に出てきたのを思い出す(笑)とにかく物凄い個性であるのはたしか。MVも超渋いです。
 
GILの勝利。
 
 

第3試合 KNIC vs JAG-ME

このバトルではお互いのラップに大きな掴み所がなかったので、ここはJAG-MEのフローに判定の声が集まる。これは文字に起こしづらいのだが、彼のフローは内容関係なしにかっこよくなってしまう。これは彼の全試合に言えるのだが、最も文字で表現しにくいフローと声質の部分で完全に相手のラップを上回り、空気を持っていく。そんなイメージです。

そんなJAG-MEにMETRICAL CONCEPTのGOTIT、KTSROに続く最後の刺客はここで敗れた。

 

JAG-MEの勝利。

 

 

第4試合 輪入道 vs 句潤

お互いに内容を拡げられるMC。もっと長い尺でも噛み合わせられるバトルになりそうなカード。ここは句潤の「俺は遊ぶだけ」に対して「”遊ぶだけ”? ここで喧嘩したら”後腐れ”」のライムから早口ラップで句潤を突き放した。

BEST16それまでの3試合に続いてこれも延長なくサクサク進んだ。

 

輪入道の勝利。

 

 

第5試合 歩歩 vs DOTAMA

既に面白そうなカードである。

先攻の歩歩から「糞メガネ野郎!」という入りから、「俺はダルシム、びよ〜〜ん」というラップとジェスチャーに観客も笑う。

それに対するDOTAMAの1バース目の入りは真顔で「UMB2013大会コメディ部門はこちら(歩歩)です、お客さんどうぞ楽しんで下さいね」とアンサーで上回り、2バース目「お前の方が顔は”濃い”けど、俺のラップのが”濃い”から、お客さん俺に”恋”!つまり石原さとみちゃんのCMみたいに 間接キッスー?間接キッスー?」という着地。こんなキレキレのDOTAMAは手が付けられなさそうだ。ここまで連想力で繋ぐことができるとは、脱帽です。

 

そのあと歩歩は観客席にダイブをかましていた。その後最前列に鼻血が出てる人がいると晋平太がMCしていたが、「…確実に歩歩の仕業じゃないのか?!(笑)」とにかく爪痕残したMCである。

 
DOTAMAの勝利。
 
 

第6試合 切刃 vs P-PONG

ここで押韻重視かつスムーズに言葉をつなぐP-PONGと即興性で魅せる切刃のスタイルウォーズ。

お互いに個性を提示したラップは2回の延長戦を呼び込んだ。

 

切刃「”おもてなし”、俺はお前のラップでは”踊れない”」というライムもかっこ良かったが、P-PONGは異常な高速ラップと緩急のつけたラップが非常にテクニカルで反撃。

「ヘリが飛んでいる光景見たことあるか?沖縄の現状何がわかるば?!」と沖縄の熱さをはきだした切刃、対してライムを駆使しつつ返答したP-PONG。どちらの歓声も割れ、ここで晋平太が再びケンローを呼ぶ。

 

ということは、…絶対延長だ(笑)

 
案の定ケンローが「わからん!」とジャッジできず、延長へ。
晋平太も「ケンローはもう呼ばない(笑)」とケンローのジャッジシステムはここで終了。
(運営やPodcast、アプリの更新等多忙ですが、今後もケンローさん頑張ってください。)
 
延長戦では後攻の切刃がさきに牙をむく。「被害妄想じゃなくて”比喩表現”。いいかげんそういうの”気づこうぜ”」「スキルもいいけどスリルがあったほうがいい。ネタばっかのラップはいらないことを証明しにきた!」対してP-PONGも「できてない”サグライフ”、女の子好きな”櫻井くん”、ここで起こす”サプライズ”!」とスキルで返す。
ここでも決着はつかずに再延長へ。
 
再延長の模様はDVDでどうぞ。
最終的にP-PONGが上回った。しかし切刃の即興性抜群のマシーンラップぶりは鬼気迫っていた。沖縄代表は毎回本戦で輝きますね。
 
P-PONGの勝利。
 
 

第7試合 MAC-T vs ACE

ここは先攻のMAC-Tが先攻で沸かせなかった所でACEに主導権を与える結果になる。

ライムを繋ぎながらラップスピードも自在のACEは本当に強い。ここでも「アパルトヘイトって言ってるけど差別してくれ、俺は俺だ!」というMCイズムを前面に出して二回戦突破。

MAC-Tもぶれずにラップしていたが、ここは及ばず。

 
ACEの勝利。
 
 

第8試合 TK da 黒ぶち vs mol53

一本目はTK da 黒ぶちがmol53の「埋めるぞ」に対して「去年も言ってただろ、それは”二度目”、それじゃ”リコメンド”できない、イニシャルは”TとK”…」と一息に踏みながらキレのあるラップで押すも、陪審員と会場の判定が割れ延長へ。ここで選ばれたビートが「It’s all real」。

mol53の1バース目、会場が最も首を振って波打っていた瞬間だった。ビートとの相性ばっちり。

TK da 黒ぶちも今まで以上に軽やかなラップとアクションで応戦(ステージで跳ねる彼は本当に軽快だった)するも、mol53の「俺は90年式 バックトゥザベーシック‼‼クラシック生まれのクラシック育ち‼‼」のバースで勝負あり。mol53がベスト8へ。

昨年に続き優勝候補であったが、TK da 黒ぶちはここで敗退。もともとの期待値が高いだけに今大会の活躍についてあまり語られてはいないが、会場に足を運んだ人なら埼玉を連覇した彼の実力に疑いはないはずだ。

 
mol53の勝利。
 
 

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