一回戦・二回戦(ハイライト)

まずは韻踏合組合のERONEとSATTUSYからなるCHIEF ROKKAのライブで幕を開ける。

(ライブ披露楽曲リンク→ライマーズハイ Pt.3 )

そのMCでERONEは印象的なMCをしていた。

『エントリーしてるMC達、負けんな 勝て。優勝以外は全部クズ。"ええ試合したなぁ"、"ベストバウトとったなぁ"…、全部クズ。一人だけだぞ今日笑って帰られるのは。…誰が大阪で一番強いか決めようや。』

 

 

そうして幕を開けた今大会だが大阪予選のエントリー64人が埋まらず、開始直前から、試合中にまでエントリーMCを募集するような形となった。こちらはUMB公式サイトの見解だが、”エントリー開始早々にチプルソ、HIDADDYら強豪が参戦を表明したため”定員割れがおきた。こちらもERONEの言葉を借りれば”100万円と多大なるプロップスを得るチャンス”なのだが。

 

そういったこともあり、バトルの開始前に太華はエントリーするMCを開始直前まで煽っていた。『本当にもう出ないの?じゃあ、あと5秒で締め切るよ。5・4・3…。』このままカウントが進むのだろうなと思われた瞬間、名乗りを挙げたMCがいた。和歌山のSURRYだった。

 

 

 

 

一回戦(50数名⇒32名)

まず一回戦がスタート。ルールはいつも通りベスト4までは

 

●8小節2本

●先攻にビート選択権なし

●判定は観客・審査員両方一致した場合のみ決着、割れた場合は延長

 

である。

 

ここではハイライトとして印象的なバトルを3試合づつピックアップしていく。

 

 

第3試合 VokkoN vs HIDADDY

これはHIDADDYが今大会どこまで輝けるのかを占うような試合だったが、VokkoNがかなり引き出した結果となった。

 

『いきなりUMB出て勝てると思ってんすか?』と挑発気味な態度から、一歩も引かないスタンスで『おい、ハゲ。スキンヘッドのが上手やで』と言い放って キャップを取り自らのスキンヘッドを見せつけて観客を沸かせた。

対して『俺の頭が”ハゲ散らかした?”俺はマイクの”過激なハスラー”』とライムテクニックで返すHIDADDY。2バース目も噛みついたVokkoNだったが、HIDADDYに『お前の吐き出す”排気ガス”、臭いからここで”ハイ、離脱”、 2012年 俺は”返り咲く”!!!』と綺麗に締めくくられて、試合終了。

 

HIDADDY2回戦進出。

UMB4連覇した男が還ってきた。

 

 

第7試合 チプルソ vs R指定

一回戦で実現してしまった去年の決勝戦カード。

今大会で最も注目されていた二人が一回戦で激突した。

 

このカードが一回戦という事に関してはバトル前から噂になってはいたが、本当に現実のものだったとは、まさにUMBのクジは悪魔である。

そしてステージに上がったふたりから この勝負に懸ける想いが伝わってくるようだった。それを察さずとも会場全体で”このバトルを制したMCを中心に今日のバトルは展開されるだろう”という空気が充満していた。

 

 

そして注目のバトルは始まる。

チプルソは第一声から『R指定、一年何しとってんコラ!!!』と殺気染みたヴァイブスで、何で優勝した後にアルバムも出さずにAAAとフューチャリングしてるんだ、とR指定を真正面からDIS。

さらに畳み掛けるように『お前のラップには”深みが無い”、そんな奴のアルバムは”ふがいがない”、”ふがいがない”イコール ”つまりダサい”、”使い回し”無しの心で”歌いなさい”!』とライミングで大阪連覇中の王者に鋭い切っ先を喉元に突き付けた。

 

対するR指定は『彼女もいて、アルバムも出して評価されて、”大阪の影”語んな!!!』と真っ向勝負の体制。さらに他ジャンルから評価されてるけどお前がやってんのは『しょうもない宗教』だとDIS。そして最後の2小節『しょうもない宗教、お前”何で儲かってんだ”?!、お前に価格つける”なんでも鑑定団”!!』のライミングでチプルソに向けられた刃を振り払い、観客の心にも火をつけた。

 

その波を感じたチプルソも一歩も引かない。『俺のこだわりに簡単に触れてくれるな!』と自らのオリジナルに牙を剥くものは許すまいとライミングで返す。『頂くプロップス、賞金、”現金書き留め”、そして大阪中”全員が認める”!!』、『~…”腰かける”、そうすればお前みたいなアングラの”ゴミが減る”』で観客をさらに沸かし、まさに五分の展開となる。

 

対するR指定の2バース目。『お前アングラばっか語ってるけど、やってるのはポップラッパーと一緒。客を誘導して自分の陣地に入れて宗教臭いんだよ』とさらに毒を増す。

ラストにも『こんなしょうもない創価”学会もどき”、”関西の誇り”ここで”三枚おろし”!!!』とヴァイブスのこもったライミングで締めくくり、会場も一気に沸いた。

 

 

まさに二人とも異次元のライムスキルと強さを発揮したバトルとなり、会場のどよめきは『終了』の合図があった後も続いた。しかし無情にも勝者は一人。

会場はどちらのMCが負けるのも惜しむように判定を待った。

 

 

 

勝者は…R指定!!二回戦進出。

まさにベストバウトと呼ぶにふさわしいバトルを制したのはR指定だった。ラップモンスターぶり、驚異のスキルは健在だった。そしてもちろん今大会は今後この男を中心にまわっていく。この男を止めるのは一体誰なのか…。

 

そして負けたチプルソにも言及させていただく。正直バトルの中身ではほとんど差はなかったように感じた。それこそ先攻か後攻かという違いくらいか…。

そのチプルソは無名からMCバトルで名前を売り、遂に7月7日に初のワンマンライブ(リンクはコチラ)を勝ちとっている。つまりMCバトルでチャンスを掴み、成功へ繋いでいるMCの一人である。

今回のように勝負は時に残酷だが、チプルソのブログから言葉を借りれば、

『勝つと強くなる 負けると深くなる 深くなったらまた勝ちに行ける』という事だ。

まさにそうだと思う。これはこの日負けを味わったすべてのMCに送りたい言葉であるし、今回負けても、次回深みを増して帰ってきてほしいと思う。

 

この試合については動画で観られるのは当分後になりそうなので詳細に書かせていただいた。

今回のレポートを記すことになったのもこのバトルが一回戦で行われたという事ももちろん関係している。少しでもこれを読んだ人が現場の空気を感じてくれれば、そして記録として残れば、と思います。 ではレポートはまだまだ序盤です。

 

第17試合 peko vs ドイケン

チプルソ対R指定のバトルにも触発され、完全にスイッチが入ったMCが反対側のブロックに居た。

 

昨年大阪予選ベスト4のpekoだ。

 

先攻のpekoが当日エントリーのドイケンに対して『当日までしぶった結果引いたくじは”大外れ”、お前は勝てない”このラップゲーム”』と軽快に韻を踏みながらも、徐々にヴァイブスを高めてライムで先制攻撃。『お前はTwitterでしとけよ”事後報告”、お前はこの場で”死後硬直”。…~俺がここで”ひと騒動”起こす、なってやる”水戸黄門”!!!』で会場の歓声もさらう。

 

対するドイケンは『そんなスタイルだったか?去年』との入りから、『お前はスキル磨くの”怠った”、俺がこの場で”怒ったった?!”』とライムで反撃。元コッペパンのDJはやはりラップもフリースタイルもタイトである。

 

しかし先攻のpekoが2バース目『~…俺がpeko(ピーイーケーオー)、お前は単なるRの”イミテーション”!!』とライムとヴァイブスで上回り、勝利を獲得。

 

peko2回戦進出。

 

ドイケンもトーナメント次第では掻き回せる存在だったが、ここで敗退。しかし噂では8月31日にKZと作成してるものが発表されるようです。今後も注目しておいた方がいいですね。

 

 

 

 

 


二回戦(32人⇒16名)

ルールは一回戦と変わらず。

 

 

第4試合 R指定 vs BIG MOOLA

R指定は第一声から『痩せろ』と体型を徹底的にDIS。『行って来い”ひと月10日のヨットスクールへ”、所詮は付け焼刃”十月十日のオートクチュールです”』とライムも冴えわたり、一回戦でチプルソを破った勢いのまま固い韻をいくつも落とす。

 

対するBIG MOOLAは今大会最強のヴァイブスで直球勝負。その体から溢れ出るパワーは圧倒されるものがある。

 

R指定の2バース目。(1バース目から刀のやりとりがあり、)『何度も切りつけて痩せさせてやる”覚悟しろ”、”ハムの人”』がバッチリ決まり、『賞金5万が”Rの取り分”、全身ベルトが”アブトロニック”、痩せてこいこの”脂身と肉”』と高度なライミングDISで圧倒して三回戦進出。

 

BIG MOOLAもヴァイブスは間違いなく今大会ナンバーワンだが、R指定には及ばず。

やはり主役はこの男か。

 

 

第9試合 peko vs Ricke

逆ブロックで目をギラつかせる主役候補の登場。

 

対するはSOUTH SIDE BLOCKSのRicke。一回戦でもスキルフルなラップを披露していたMCである。

 

先攻のpekoはかなり軽やかなフローで余裕すら感じるスムーズなラップで入ると、Rickeもスムーズにアンサーを返しながら『お前は”全然駄目”、フリースタイル切り抜ける”けんけんぱで”。先輩に対して俺がダメ出し!』とライムでも応戦。するとpekoに一気にまくしたてられる。

『Yo,ダメ出しされても”ノンブレーキ”、俺は”超クレイジー”、つまり”イカレすぎ”お前にライムを”乱れ打ち”!!』それでもRickeもさらにフローをつけて『お前は描けない”未来予想図”、俺が大阪”期待のホープ”』と食らいついたが、ここはpekoが勝利。

 

判定はかなり割れた、二回戦の中では一番いいバトルと言ってもいい試合。

まさにRickeにも拍手!!

 

第15試合 レイ vs あきらめん

元祖スーツでラップするMC、あきらめんと 昨年大阪予選にスーツで参戦してベスト4まで登りつめたレイが激突。

 

共通点の多い二人のMCの対決。

 

「スーツ」で「押韻主義」の対戦である。

 

先攻のレイはいつもの調子が1バース目は出ずに、沸かし所を作れなかった。

一回戦では『俺は出していく”半端ねえ押韻”、俺はライムの”安打製造機”!!去年までは俺は”無名のバトラー”、今や名乗れるLike a”クレオパトラ”!!』と沸かし所を2小節ごとに作れていたが、ここでは先制パンチを打てず。

そんなさなか、あきらめんに1バース目でラップした「潜在意識」を拾われて『俺もあるぜ”潜在意識”、お前倒して”天下一に”、まだ達しない”限界値に”、届けたいんだよ”現代人に”!!!』と踏み倒されて、『スーツでMCバトル?誰かに似てへん?スーツでUMB誰かに似てへん?!?!』と元祖スーツのあきらめんが一気に会場を盛り上げる。

対するレイだが、中々いつものクオリティで切れ味鋭い韻を出せずに苦しむ。会場の空気を1バースで持っていかれた格好か。

流れはこのまま変わらずに、最後に『お前俺とキャラ被ってんだよ、パクるな馬鹿野郎!!』と一喝したあきらめんの勝利。バトルの内容も押韻主義同士のライムの踏み合いとなったが、あきらめんが空気を掴んだ。

 

あきらめん3回戦進出。

 

レイは昨年大阪予選でふぁんくを破りベスト4まで登りつめ、各地のバトルでそのライムに磨きをかけているMCである。今大会ではジョーカー的存在になるかと思われたが、元祖スーツバトルMCのあきらめんに敗退。


 

現在BEST16決定

【chori/HIDADDY/ふぁんく/R指定/RED CAP/KZ/WARUSHI/RIGHT/

ピストン/peko/LARD/SCRAMBLE エッグ/KBD/コマツヨシヒロ/あきらめん/SURRY】

 

 

 

 

 

BEST16・BEST8は近日公開予定。

 

COMING SOON......