一回戦

ここから一回戦の模様をレポートします。

 

一回戦ルール

●8小節4本

●先攻にビート選択権なし

●観客の声援による判定

です。

 

 

 

輪入道 vs あおりんご

いきなりマスク着用姿の輪入道はインフルエンザを告白して、マスクをつけたままのラップ始まり。

それに対して『マイクを取らないなんて、余裕こきすぎだろ』という噛みつき方をしたあおりんごの方が会場を盛り上げる。優勝候補の輪入道だったが、3バース目でも自分はライブでかますから、バトルは降伏宣言したところであおりんごの勝利は確実なものとなったか。

 

いきなり優勝候補が初戦で力を出す前に姿を消した。

 

その後のライブではフリースタイルでは狂気すら感じるスキルとメッセージを完全フリースタイルで体現していた。彼にの実力に疑いなしだ。

 

 

KEN THE 390 vs りぼん

口説きMCバトルでも無類の強さを誇るKEN THE 390は勝ち方もスマート。

フィメールMCに対して嫌らしいラインなく、しっかりタイトなラップで確実にポイントを稼いでいく。

りぼんの『お前の二階建ての家放火してやる!』というパンチラインで一瞬先輩にあと一歩までつけるが、ここはフリースタイル貴公子が勝利。

 
 

ニガリ vs ACE

見た目1番違うもの同士の対決。

MCバトル、ヒップホップの舞台だからこそ交わる二人だろう。1バース目からも固い韻で特徴だしていたが、会場を思うようにニガリは上げられない。逆にキレのあるラップとライムでACEが格の違いを見せる。相手の見た目の話に発展した後半にニガリの履いていたクロックスをdisったACEに対して『くそみてえなクロックスしか買えないから、優勝してスニーカーゲットするぜボケが‼‼(※)』という、全てをひっくり返すパンチライン。全くわからなくなった試合は、オーディエンスの歓声も割れ、延長へ。

※この日のチャンピオンにはスニーカーもプレゼントされるというMCを八文字がしていた

 

延長戦の模様は是非DVDでご確認を。

とにかくこのバトルがベストバウトだろう。

 

ちなみに高校生ラップ選手権組に対して会場は甘さは一切なく、むしろ沸きづらいかなという印象がありました。例えばニガリの『お前”高校生ラップ”の俺相手に”後攻選択”?  今日は俺がこの場を”速攻制圧!”』やヴァイス満点で『”最高潮”、沸かしてるぜ”大東京!”』は高校生ラップであれば、沸いてるであろうラインかと思った。

 

ふぁんく vs 我妥力

ふぁんくのライムか、わたりのヴァイスかという流れだったが、お互いに上手く相手の土俵には乗らずラップを展開。

決定打の出づらい展開となり、そのまま選抜のふぁんくが二回戦進出。

 
 

TK da 黒ぶち vs 磯友

何度目だろう。因縁の埼玉実力者対決。

磯友も昨日の予選で勝ち、自らTK da 黒ぶちとのバトルを臨んだという。

爽やかなビーツでいつも以上に気持ち良さそうなにラップするのは先攻のTK da 黒ぶち。対する磯友は様子見のラップでまずは1バース。そこをTKが熱く指摘『土日潰して子供と奥さん置いてきて、言いたいのはそうゆうことかよ!』

これで磯友もスイッチがつく。『いつも話の筋がどうとか、魂がどうとか、いつも同んなじだな。いつも熱いやつはむしろ寒いんだよ!』というディスから五分の試合を展開。着地も決めた磯友が追いつく。試合は延長へ。

続く延長のビートで完全にTK da 黒ぶちが覚醒。1バース目からの勢いで磯友とのラップバトルをかっ飛ばして行く。

こうなってしまったら手が付けられない。相手の話に乗ったり、ビートアプローチとフローに抑揚をつけたりした場面がテクニカル過ぎた。これはDVDで要チェック。

TK da 黒ぶちの勝利。
 
 

MC松島 vs KBD

先攻のMC松島からKBDのあいうえお作文披露して行く。

『”K・B・D”、”結構ばかだろ”、”K・B・D”、”かなりブサイクだろ”…』相手からの見た目ディスにKBDはがっちりライムでアンサー。『よく言われる”ゴリラに似すぎ”、 だけど俺のライムは”折り紙付き”!』 MC松島も別にゴリラとは言ってないだろ、むしろKBDの下りアンサーしてこいよと展開するも、相手の足元すくうアンサーとはならず、そのままKBDに主導権を握られ、『やめとけ”見た目重視”、話のおもんなさ”三宅裕司” !』『” 山のごとし”帰ってこい”ママの元に”』等押韻スタイルでしっかりかまして、歓声も10対0でKBDの勝利。しかし歓声の声よりは僅差の部分で差がついた試合だったと思う。その後はMC松島の実況ツイッターがUMBの時の様にこれまた的確でした。

 
 

黄猿 vs スナフキン

登場の歓声はこれまでで一番か。一回戦でも注目のBBP決勝リベンジカード。THE罵倒でも闘っていたが、その時はスナフキンの方が知名度・人気で黄猿と結構差があったので、延長に持っていくので精いっぱいだったようなバトルだった。今回はどうなるか…

 

まずはテクニカルなビートに黄猿は得意のはめ方。盛り上がるというよりは客は聞き入ってしまうようなテクニカルの応戦になる。スナフキンも早い乗せ方でぶれずにライムできる能力を披露。

爆発力のある黄猿もこのビートはしっかり合わせていたが、ここでは爆発できず。

スナフキンが堅実なラップで勝利を掴んだ。お互いに爆発力のあるMCだっただけに会場も期待しすぎたか、巧みに乗りこなしていても歓声は少なかった。黄猿はBBPのリベンジならず。

 

GOLBY vs Rayzie-k

先攻かららしさを出せたのはGOLBYだった。『”Rayzie-k”、よりも”CRAZY A”、ラップの巧さは”名人芸”』等スタートから自分のスタイルでばっちりかます。否定から入ったRayzie-kに対して『お前はそうやって”勘ぐるだけか”?、それじゃ起こせない”番狂わせは”!』とアンサーも交えてライムでかましたGOLBYがこのバトルをかっさらう。

この時点で相当GOLBYは調子良さそうでした。

 
 

SIMON JAP vs HIBIKI

ぶれない2MCのぶつかり合い。

経験の差でSIMON JAPがここは押し切る。しかし大差もなかったように思う。HIBIKIのフローはかっこよかったし、調子も出ていた。相手の『オナりな』に対して、『RAW Tにも言われた”オナりな”。俺はしてるぜ、10代だからな。”オナりな”、その笑顔は”モナリザ”?ここで”拝みな”』など印象に残る返しやライムもあった。

 

 

CIMA vs 1horse

UMB本戦2回戦のカードその時はCIMAが勝利している。

 

『次のSIMON JAPとやりたい』とCIMAは目の前の相手に興味無いんだとばりにラップ。

1horseは『裏で一番に挨拶にきたのはなんだったんだよ』と応戦。1horseも的確なライムでバースを構成するも、CIMAのエッジの効いたライムには一歩及ばず。

CIMA勝利。

 

 

DARTHREIDER vs KZ

先攻のダースレイダーは『”KZ”、”花の慶次”お前には”華もねぇし”』等いつも通りのラップでキックする。対して『お前は”悪徳業者”、この場で勝利”獲得しようか”』から、ギャラ未払い?について言及していくKZの内容を聞いた瞬間にダースレイダーはすでにバトル気を失った様子。力なくラップ続けるも、いつものラップではなかった。KZに『言われて嫌なことがあるなら出てこないでくれよ』といわれた所で。ボソリと『(じゃあ)引退します』の一言。この場でバトル引退宣言。

何か重い空気に包まれた会場だったが、勝敗はつけないといけないので、しっかりラップしていたKZに声が少しあがり、勝者KZ。観ている側としては真相も深いところもよくわからいので、どうリアクションをとればいいのかわからなかったが、とにかくこの空気は少し引きずることになる。

 

 

MIYU vs NIHA-C

ビッチキャラで押してくるMIYUだったが、先ほどの重い空気から変わらない空気感は全くMIYUのキャラクターに反応しない。中盤で『お前どうすんだこの空気!!!』とNIHA-Cが何とか、会場の負の空気を食い止める。MIYUもこの重たい空気感では仇となったが、彼女のラップも違う会場では反応が違ったかもしれない。

NIHA-Cの勝利。歓声を聞く前に八文字も会場の空気を察して動いていた。さすが戦極不動の司会!
 
 

HIYADAM vs poodle

同世代対決かつフローに自信ある者同士。

ここはHIYADAMのオリジナルフローがpoodleの骨太かつタイトなフローには相性悪かった。

HIYADAMの『~ならば”こうゆうもん”、”登竜門”、”そう銃口”、ヒップ”ホップ中毒”!!』のライムで綺麗に4小節をまとめたラインは決まるかと思ったが、今回のフロアには響かず。高校生ラップ選手権王者も戦極では未勝利。

 
 

オロカモノポテチ vs R指定

こちらもリベンジマッチ。

 

じゃんけんに勝って後攻を選んだR指定に対して、『何後攻とってんだよ、ぼけ!いきなり日和ってんなよ!』と痛烈に王者をディスるポテチ。自分が言われた”ポテトチップス ファック”のくだりにも触れた1バース目は明らかにR指定へのリベンジに燃えていた。それもさらりさらりと跳ね返す王者のライムとボキャブラリー。会場も待ってましたとばかりの反応だ。2バース目、相手のマリオの話からR指定が『俺がマリオなら、お前”ルイージ”、マイクアキラの”類似”品』 とテクニックで魅せ、オロカモノポテチが言った言葉をさらに拾い、『”上から目線?” だって俺、”梅田レペゼン”』がキレイに決まる。

判定は満場一致でR指定だぅたが、オロカモノポテチがしっかりキャラクターが立っていることはこのバトルでも明らかだった。

 
 

TAKUMA THE GREAT vs GOMESS

これはまさに今回の戦極らしいカード。

GOMESSはTAKUMA THE GREATが日本語でフリースタイルしてきていることに対してリスペクトを送りながら、アドレナリンを抑えきれないとも言わんばかり、ステージでフリースタイルを楽しむ。二人ともまさに”フリースタイル”。音を楽しんでいた。

ここはバトルでの新鮮さとラップの巧さでTAKUMA THE GREATが勝利。

 
 

マイクアキラ vs サイプレス上野

マイクアキラに関しては説明不能、レポート出来る範疇を越えてます。

対するサイプレス上野の戦い方を見るに、あれ以上の戦い方は無かったかもしれないというくらいだった。

サイプレス上野の1バース『正社員、NAOMYの次はこいつかよ』っていう入りから、面白い対決に見せてるカード組み合わせ批判。

2バース目も解析不能だったマイクアキラのフローをコピーしつつ、サイプレスなりに”通訳”して魅せる(笑) そして最後はきっちりタイトなラップで引導を渡すという、多彩な彼のスター性が成せるマイクアキラとのバトルであった。

サイプレス上野勝利。